首相、一転して低姿勢 「疑念もっとも」食い違い残る

写真・図版森友、加計学園問題が浮上した3月以降の首相発言と内閣支持率

「何か指摘があれば真摯(しんし)に説明責任を果たす」と約束してから1カ月。安倍晋三首相が24日、学校法人・加計学園の獣医学部新設問題について、衆院予算委員会で答弁に立った。これまでとは一転、低姿勢で臨んだが、首相や官邸の関与が記された文部科学省の文書との食い違いは埋まらないまま。「真実」を見極めようと傍聴席からも視線が注がれた。

「私の友人が関わることなので、国民から疑念の目が向けられるのはもっとも。今までの答弁において、その観点が欠けていた」。冒頭、こう切り出した安倍首相は「丁寧に説明を重ねる努力を続けたい。その思いを胸に刻み、今この場に立っている」と語った。

まず安倍首相は、加計学園の加計孝太郎理事長について、「政治家になるずっと前、学生時代からの友人」と説明。ただ、「彼が私に対して、私の地位や立場を利用して何かを成し遂げようとしたことは一度もない」と話し、獣医学部新設をめぐっての働きかけも「全くなかったことを、まず明確に申し上げたい」と言い切った。

安倍首相は、7月1日、東京都議選の応援演説で自身を批判する市民を指さし、「こんな人たち」と叫んで非難を浴びた。その都議選での敗北や、内閣支持率の低下がこの日の閉会中審査につながったとの見方が強い。

ASAHI.COM

 

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