「これ以上ないゴルフ人生だった」宮里藍が引退会見

写真・図版引退会見する宮里藍=29日午後1時1分、東京都新宿区、西畑志朗撮影

女子プロゴルフの元世界ランキング1位、宮里藍(31)が29日、東京都内のホテルで現役引退の記者会見を開いた。26日に所属事務所を通じて今季限りでの引退を発表してから初めての公の場で、「これ以上ないゴルフ人生だった」と笑顔で話した。

午後1時、宮里は髪を一つに結び、サッパリとした表情で会見場に登場。引退理由について「モチベーションの維持が難しくなったのが一番の決め手。4~5年前から、手探りで進むしかなかった。モチベーションが戻ってこないと自分と向き合えないし、自分を追い込むことができない。理想としている姿じゃなかった」と話した。

宮里は沖縄県出身。父の影響で、4歳からゴルフを始めた。宮城・東北高3年だった2003年9月のミヤギテレビ杯ダンロップで優勝し、翌月にプロ転向を表明して史上初の高校生プロ選手となった。翌年の開幕戦ダイキンオーキッドレディスで日本女子でツアー史上最速となるプロ転向4試合目で優勝するなど年間5勝。爽やかなキャラクターと実力で、一躍スター選手となった。

06年からは米ツアーに本格参戦し、09年エビアン・マスターズで初優勝。10年には日本勢初の世界ランキング1位になり、日本勢最多の年間5勝を挙げた。13年以降は優勝から遠ざかっていた。アマ時代を含め日本ツアー通算15勝、米ツアー通算9勝。兄の聖志、優作もプロ。155センチ、52キロ。(渡辺芳枝)

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