宣言解除、政治判断で前倒し 「25日以降の数字怖い」

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緊急事態宣言の解除について記者会見する安倍晋三首相=2020年5月25日午後6時13分、首相官邸、岩下毅撮影

 新型コロナウイルス対策としての緊急事態宣言が25日、全国で解除された。宣言は4月7日から49日間に及び、経済への深刻な影響を懸念した政権は解除を急いだ。専門家は一部で解除の目安を上回っていても判断を迫られた。ウイルスとの戦いは続き、次の流行への備えを急ぐ必要がある。

 「わずか1カ月半で今回の流行をほぼ収束させることができた」。安倍晋三首相は25日の記者会見の冒頭でそう強調した。当初1カ月の予定だった緊急事態宣言の期限を1回延長した点には触れず、「卓越した模範」と誇った。北海道と神奈川は直近1週間の感染者数が政府の目安に届かないなかでの解除となったが、総合的な判断で「専門家に諮問した結果、解除すべきであると答申をいただいた」と語った。

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