気仙沼・大島が「陸続き」へ 架橋工事で本土とつなぐ

写真・図版クレーン船で運ばれ、取り付けられる気仙沼大島大橋のアーチ部分。後方は大島と気仙沼市を結ぶフェリー=29日午前7時35分、宮城県気仙沼市、朝日新聞社機から、堀英治撮影

東日本大震災で定期便のフェリーが流失して孤立、米軍の「トモダチ作戦」で支援を受けた宮城県気仙沼市の離島・大島と本土をつなぐ「気仙沼大島大橋」の架橋工事が進み、29日に橋桁中央のアーチ部分が接続された。午後には仮留めが終わり「陸続き」となる。

アーチ部分は長さ228メートル、幅10メートル、最上部は高さ30メートルで、重さ約2700トン。昨年7月から気仙沼港で組み立てられていた。この日午前6時すぎ、クレーン船につり上げられて出港。30分ほどかけて気仙沼湾を横断し、両岸に通じる橋桁と接続された。

大島架橋事業は2011年度に着手し、橋に通じる道路を含めて18年度の完成を目指す。旧大島村が架橋を構想したのは1951年。島民の悲願だった。島民でつくる大島架橋促進協議会の小松武会長は「大島で住み続けることを選択した我々にとっての安心になる」と喜んでいる。(佐々木達也)

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