少女像の保護条例を可決 釜山市議会、移転さらに困難に

韓国・釜山市議会は30日、日本総領事館前に市民団体が設置した旧日本軍の慰安婦を象徴する「少女像」を市が保護できるようにする条例案を可決した。団体は像の設置に道路法上の許可を得ていないが、地元自治体が保護するという条例上の根拠を得ることで日本政府が求める移転が一層難しくなる可能性がある。

条例は、同市在住の元慰安婦の女性や、慰安婦問題の教育・啓発事業に財政支援をするとした包括的な内容で、慰安婦像を市が管理できるという条項も含まれている。文在寅(ムンジェイン)政権の与党「共に民主党」の市議が少女像保護を念頭に提案し、地元メディアは「少女像保護条例」と報じている。(ソウル=武田肇

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