07年の利上げ判断、景気の過熱を警戒 日銀議事録

写真・図版利上げの決定後に記者会見する日銀の福井俊彦総裁(当時)=2007年2月21日午後、東京都中央区

日本銀行は31日、2007年1~6月の金融政策決定会合の議事録を公開した。日銀が金融緩和の正常化に向けて利上げに踏み切った07年2月の会合で、政策委員らが景気の過熱や過度な円安進行を警戒していた舞台裏がわかった。

2月の会合で、日銀は短期金利の誘導目標を「0・25%」から「0・5%」に引き上げた。前年7月のゼロ金利政策解除後、初となる追加利上げは、8対1の賛成多数で決定された。98年の新日銀法施行後、正副総裁3人の賛否が初めて割れた会合でもあった。

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